【エクストレイル編】車中泊で無いと困る”三種の神器”とは?|ポータブル電源よりも大事なもの

車中泊

日産・エクストレイルは、車中泊もこなせる万能SUV。現行モデル(T33型)だと、停車中に使える家庭用コンセントまで装備しています。

ただこのエクストレイル、”あるもの”を使わないと車中泊ができません。

ということで当記事では、エクストレイルを徹底解剖。車中泊における強みや必須アイテム・グッズ…etc.をご紹介します。

「車中泊向けのSUVが知りたい」「エクストレイルが気になっていた」方はぜひ、最後までお付き合いください!

日産・エクストレイルの概要

「エクストレイル / X-TRAIL」は、日産が製造・販売しているDセグメントのSUV。2000年登場の初代・T30型から現行の4代目・T33型まで、20年以上続く日産の大ヒットモデルです。

そんなエクストレイルの人気の秘訣は、街乗りからレジャーまで満たしてくれる点にあります。まず街乗りでのエクストレイルは……

  • モーター駆動でワンペダル操作可「e-POWER」
  • 発電効率を極めた「VC-TURBOエンジン」
  • 乗り心地・衝突安全性に優れた「モノコックボディ」
  • ファミリーユースに応える「7人掛けシート」

にて、リニアな移動を提供!そして車中泊など、アウトドアユースでも……

  • モーターならではの緻密な4WD「e-4ORCE」
  • オプションで選べる「100V AC電源」
  • 成人男性2名が横になれる「広い室内空間」

で移動・滞在・就寝を快適にしてくれちゃうんです。

日産・エクストレイルの詳細
全長4660mm
全幅1840mm
全高1720mm
ホイールベース2705mm
最低地上高185mm〜200mm
車両重量1740kg〜1880kg
乗車定員5名 / 7名
燃費(WLTCモード)2WD:19.7km/L
4WD:18.4km/L
最小回転半径5.4m
駆動方式2WD(FF)
4WD
動力の種類100%モーター(発電はガソリンエンジン)
総排気量1.5L
最高出力2WD:150kw(204PS)
4WD:150kw(204PS)+100kw(136PS)
最大トルク2WD:330N・m
4WD:330N・m+195N・m

次項では、そんなエクストレイルの「車中泊における強み」を詳しくみていきましょう!

参考:日産:エクストレイル [ X-TRAIL ] スポーツ&スペシャリティ/SUV TOP

エクストレイルの強み in車中泊4点

ここからは「車中泊」に絞って、万能選手・エクストレイルの魅力を紹介します。紹介する項目は……

  • 車内空間
  • e-POWER
  • e-4ORCE
  • オプション装備

の4点!まずは車中泊にマストの車内空間からご覧ください。

広い車内空間

エクストレイルは、

  • 成人男性(平均身長171.40cm)が足を伸ばして就寝できる
  • 成人男性(平均肩幅45.62cm)2名が横並びで就寝できる

だけの広い車内空間をもち合わせています。以下がその証拠、日産の公称値です。

引用:https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/57852
③荷室幅(ホイールハウス間)約1096mm
④荷室長(後席を全て折りたたんだ場合)約1821mm
荷室容量(2列シート)最大575L
9.5inchゴルフバッグの搭載数(2列シート)4個

これなら、エコノミークラス症候群の心配をせずに車中泊ができちゃいますね。

しかもエクストレイルの車内は、広いだけでなく……

  • ホイールハウスが扁平で、車内への突出が少ない
  • 7人乗りモデルでも、座席3列目をたたむと広く使える
  • ラゲッジアンダースペースに小物が入れられる

などなど、使い勝手も抜群!焚き火台 / 冷蔵庫 / タープ…etc.を載せた状態でも、車中泊が可能なんです。

参考:人体寸法データベース 1991-92-寸法項目検索-B. 立位:床面からの高さ
参考:人体寸法データベース 1991-92-寸法項目検索-D. 立位:幅径 | 研究チーム | 人工知能研究センター

低燃費+αの「e-POWER」

現行型のエクストレイルは、WLTCモードで19.7km/L(2WD)の低燃費を達成しています。その秘訣は……

e-POWER:100%モーター駆動、発電のみエンジンのハイブリッド
      
VC-TURBO:燃焼効率と静粛性を両立させた可変圧縮比エンジン
e-Pedal Step:アクセルを戻すだけで減速できる回生ブレーキ(発電を兼ねる)

以上、日産独自の技術にあります。

とくに、エクストレイルの走行性能と車中泊での利便性に貢献しているのが第2世代目「e-POWER」です。というのも、e-POWER採用のエクストレイルでは……

  • 停車時も使える1.8kWhのリチウムイオン電池
  • 1500Wの家庭用コンセント(5人乗り限定のオプション / Gグレードのみ標準)
  • エンジン停止中でも使えるエアコン

などなど、電気周りの設備が充実。大型のポータブル電源同様、スマホの充電器(15W)からホットプレート(1300W)までが車内で使えちゃいます。

参考:新型エクストレイル 可変圧縮比ターボエンジンもモーターも新開発のe-POWER その中身
参考:e-POWER車は発電用のエンジンがかかっていないときもエアコンが作動するか教えて。

走破性が自慢の「e-4ORCE」

オフロードでの走破性についても、エクストレイルは抜かりありません。そもそもモデル名の「エクストレイル」は……

エクス / X:スノーボード等、エクストリームスポーツ
      +
トレイル / TRAIL:オフロード・悪路

の4WD(四輪駆動)をイメージした造語。それだけ4WDには、日産のこだわりが詰まっています。

というのも、現行エクストレイルの4WDモデルには……

e-4ORCE:前後2基のモーターと4輪のブレーキをまとめて電気制御する日産独自の4WD
(※読みはイー・フォース)

が採用されているんです。

このe-4ORCEのウリは、電気ならではのクイックな制御と加速力。雨の日のカーブや雪道はもちろん、なんと月面まで(!)軽々走り抜けてくれます。

参考:e-4ORCEを応用した月面ローバの駆動力制御技術研究 | イノベーション |

アウトドア向けのオプション装備

現行エクストレイルでは、家庭用コンセント以外にも便利なオプションがいろいろ選べます。なかでも車中泊におすすめのオプションは……

  • カーサイドタープ:独自素材で車内の熱を放出
  • リモコンオートバックドア:バックドアを自動で開閉
  • ラゲッジフルカバー:ラゲッジ床面を防水仕様に
  • 防水素材「セルクロス®」のシート:防水性と透湿性を両立
    (※セルクロスはスミノエテイジンテクノ株式会社の登録商標)

などなどです!これなら、車中泊ついでにサーフィン / スキー / 釣り…etc.のレジャーが楽しめちゃいますね。

参考:日産:エクストレイル [ X-TRAIL ] SUV|アクセサリー|外装品
参考:日産:エクストレイル [ X-TRAIL ] SUV|アクセサリー|ラゲッジアイテム

車中泊の必須アイテム・グッズ3点【エクストレイル編】

ここからは、エクストレイルでの車中泊における必須グッズ3点、いわば「三種の神器」をご紹介します。

ちなみにそのグッズは、車中泊でおなじみのポータブル電源ではありません。ポタ電より大事なものとは、いったい何なのでしょうか……

車中泊用マット

現行エクストレイル(T33型)の場合、後席を倒しても十分な寝床は確保できません。というのも、

・シートを倒した床面に傾斜・継ぎ目がある
・床面と前席の間にスキマがある(床面の長さは実質170cm程度)

などなど後席がフルフラットにならないんです。

上記のうち、床面・前席間のスキマは荷物で埋められます。ただ傾斜・凹凸のある寝床では、運転の疲れが翌日に響いちゃいますよね。

そこでエクストレイルに載せておきたいのが、「車中泊用マット」です。車中泊用マットであれば、傾斜・凹凸等を和らげて快適な寝床を提供!しかも冷気や蒸れもシャットアウトしてくれます。

この車中泊用マットは……

  • インフレータブルマット:空気で膨らませるもの
    • 自動膨張
    • 手動式
  • ウレタンマット:ウレタン製、敷くだけで使えるもの
    • クローズドセルマット(登山用)
    • チップウレタン(硬め)
    • ウレタンスポンジ(柔らかめ)

などなど、幅広い素材・機能のものが選べますよ。

カーテン

エクストレイルでの車中泊に欠かせないもの・その2は「カーテン」です。まずは、カーテンがない車内を想像してみてください。

  • 車内での食事・着替え・就寝をのぞき込まれる
  • 車内に置いた貴重品を狙われる
  • 街灯の光やトラックの音が車内に入り込む
  • 外気温の影響を直接受ける
    …etc.

こんな感じで、カーテンなしの車中泊はほぼ野宿。テント泊よりも丸腰の状態なんです。

ということで、エクストレイルでの車中泊には遮光用のカーテンが必須。断熱・防音機能が付いているものだとなお良しです。

寝袋

「寝袋」も、エクストレイルでの車中泊に必須。夏冬問わず、凍死のリスクから身を守ってくれます。

というのも、下記のとおり凍死(低体温症)は一年中起こりうるものなんです。

– 凍死の大半は11℃以下で発生(高地&早朝なら夏場でもリスクあり)
– 酩酊状態だと、15℃〜19℃でも発生例あり

そしてガラス張りの車内は、外気温の影響を直接受けます。ですので、年中寝袋が手放せないわけです。

そんな車中泊の命綱・寝袋には……

  • マミー型:ミノムシのように顔だけが出るもの
  • 封筒・掛け布団型:四角い形状のもの

といったタイプがあります。そして材質も、化学繊維のものとダウン(羽毛)のものに分かれているんです。それぞれの性質をまとめると……

寝袋の材質/形状化学繊維/封筒・掛け布団形化学繊維/マミー形ダウン/封筒・掛け布団形ダウン/マミー形
コストパフォーマンス
耐寒性
軽さ・携帯性

こんな感じ。まずはコスパ抜群の化繊寝袋で、春の車中泊から始めてみましょう!

参考:屋内でもご用心! 凍死が年に1000人超えで熱中症を上回る – ウェザーニュース

その他エクストレイルのおすすめ車中泊アイテム・グッズ5点

続いては、エクストレイルでの車中泊を快適にしてくれるおすすめグッズを5つ紹介!まずは、地味に役立つ「夜のお供」からご覧ください。

LEDランタン

エクストレイルには大容量のバッテリーと車内灯が付いています。ですので夜間の活動も安心!と思いきや……

  • トイレ等、夜中に出歩くとき
  • 車のバッテリー残量が少ないとき
  • 適度な明るさが欲しいとき

などなど、車内灯だけでは心細いシチュエーションも。そんなとき、あると便利なのが……

著者愛用のCARRY THE SUN

「LEDランタン」です!こちらは……

  • 電源:電池式 / 充電式 / ソーラーパネル式
  • 使い方:吊るす / 床に置く
  • その他機能:折りたたみ式 / モバイルバッテリー付き…etc.

などなど、用途に応じたものが選べます。おしゃれなLEDランタンもありますので、「SNS映え」を狙う方にもおすすめですよ。

携帯トイレ

ときには、無人のキャンプ場で静かな車中泊を楽しみたいですよね。そこでエクストレイルに載せておきたいのが、「携帯トイレ」です。

この携帯トイレにも、さまざまなタイプがあります。なかでもエクストレイルでのおすすめは……

  • 袋状で凝固剤が入っているタイプ
  • ペットボトルに連結できるタイプ
  • ポンチョが付属するタイプ(とくに女性におすすめ)

以上の3種類!トイレットペーパーやウェットティッシュも一緒に持って行きましょう。

電気毛布

エクストレイルには1.8kWhの大容量バッテリーと家庭用コンセントが付いています。

そのため、冬場の車中泊では気兼ねなく「電気毛布」が使えちゃうんです!寒さが苦手な方はこちらも、エクストレイルに載せておきましょう。

車用網戸

夏場にエクストレイルで車中泊するなら、ドアにかぶせて使う「車用網戸」も欲しいところ。車用網戸があれば……

  • 蚊・アブ対策
  • 調理時の換気
  • 車内の冷却(高地での車中泊時)

が、一気にできちゃいますよ。

ポータブル電源

1.8kWhの大容量バッテリーを備えるエクストレイルですが、万が一に備えて「ポータブル電源」も積んでおきたいところ。

車中泊用のポータブル電源を選ぶ目安は……

  • 容量:大きいものほど長時間の充電が必要
  • 定格出力:安定して供給できる最大電力量
  • 出力波形:何にでも使える正弦波 or 安価な矩形波・擬似正弦波
  • ポートの数&種類:家庭用コンセント / USB / シガーソケット…etc.
  • バッテリーの素材:リン酸鉄リチウム電池 or 三元系リチウム電池(詳細は下表)
リン酸鉄リチウム電池三元系リチウム電池
軽さ・携帯性(同容量で比較)
耐寒性
寿命
安全性

などなどです。エクストレイルの場合は、200Wh〜300Whの容量で三元系リチウム電池を採用している持ち運びやすいポータブル電源がおすすめですよ。

車中泊もイケるe-POWERのエクストレイル

日産の大ヒットモデル「エクストレイル」は車中泊にうってつけのSUV。その魅力は、

  • 広い車内空間
  • 低燃費+αの「e-POWER」
  • 走破性が自慢の「e-4ORCE」
  • アウトドア向けのオプション装備

の4点にありましたね。ただ、後席を倒してもフルフラットにはならないのが玉にキズ。エクストレイルで車中泊をする際には……

– 車中泊用マット
– カーテン
– 寝袋

が必要です。しっかり寝床を整えてから、連日の運転に臨みましょう!

車中泊

クルマ好きの万年金欠ライター。コストをかけないクルマの楽しみ方をお伝えしていく所存です。

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